荒木飛呂彦の漫画術
★内容
「ジョジョの奇妙な冒険」の著者がデビュー当時から蓄積してきたおもしろい漫画を描くためのノウハウが凝縮されたhowto本。
本著ではそのノウハウを「王道」と名付け、その根拠やメリットを解説。
逆に感性やセンスに任せて漫画を描き続けるとどうゆう壁にぶつかるのも著者の経験を交えて紹介してくれます◎
「王道」は目的にたどり着くための地図。
多くの漫画家が編集者からのダメ出しを受けて自分が描きたいものがわからなくなっていく、
そんな時でも「王道」を知っていることで自分の描きたい作品を見失なわずにいられる。



★王道とは何か?
まず漫画は4つの要素からできている。
1:キャラクター
2:世界観
3:ストーリー
4:テーマ 

この4つの要素をどう結びつけるか?どの要素で勝負するか?そして何を読者に伝えるか?
それが王道の基本。これを「4大基本要素」と呼ぶ。



★キャラクターと世界観
4大基本要素の中でも要になるのが「キャラクター」と「世界観」。
「キャラクター」にとって一番重要なのが「動機」
そのキャラクターは何をしたい人なのか?
その動機は読者が共感できる感情か?少年誌なら「仲間を助けたい」「恋人を守りたい」など。
正義や勇気をベースにした動機なら読者が感情移入しやすい。
「世界観」はズバリ読者が浸りたい世界。そこにリアリティを出せるか。
リアリティがなければ読者は冷めてしまう。著書がジョジョの中でどのレベルまでリアリティを追求しているかも解説されていて読み応えがあります◎
本書では未来都市を世界を描いた「アキラ」、幻想的な虫達の世界を表現した「蟲師」の世界観をサンプルとして紹介。もちろんジョジョも◎



★すべてはテーマへつながる
キャラクター・世界観・ストーリーを通して作者が読者に何を伝えたいのか?
それが「テーマ」。
テーマには作者の物の考え方、生き方が反映される。
「売れそうなテーマ、旬のテーマ」だからという理由で「テーマ」を設定して漫画を描いても
長期的な成功には繋がらない。自分の感性とズレた作品は数年で惰性で描くようになり、読者にもそれが伝わるから。
逆に自分がこれだと感じる「テーマ」があるのならそのテーマが暗かったり、時代とズレていてもその「テーマ」を選ぶべき。
キャラクター・世界観・ストーリーが上手く噛み合えばどんなテーマでも面白い漫画になる。



【感想】
長期で成功したいなら才能だけでなく、描き続けるためのノウハウも必須。
この「王道」は漫画に限らず、他の分野にも通じる部分があるかも?と著者も言ってますが、読んでみると本当にビジネスや日常生活にも生きる内容だと感じました。
読んで損なしの一冊。ジョジョのキャラやコマをモデルにして「王道」を紹介してるのでジョジョ好きにはさらにオススメです◎