こころの監獄からの大脱出_【汚部屋そだちの東大生】 : マンガソムリエ

汚部屋って
かたづけができない人の
延長にあるものと思ってたんですけど
ちょっと違うみたいです。

作者（ハミ山クリニカさん）の場合は
お母さんが精神に少し問題を持っていたみたいです・・・

それが形に現れたのが「汚部屋」

幼いころから汚部屋で育った
ハミ山さんにとって
ゴミの上で生きることは日常。

寝ているとゴキブリが顔に登ってくることも
ゴミの上にあるテーブルも

成長するにつれて自分の家の異常さが
わかってきたハミ山さん。

友人の助けをかりて
汚部屋を抜け出すことを決断します。

そして
それは唯一の肉親のお母さんを
捨てることでもある。

決めたあとは
さすが東大生と思うクレバーな動き。

母親に気づかれないように
引っ越しの計画をちゃくちゃくと
進めていきます。

このあたりは
脱獄系の映画でも見ているような気分になります。

◯難しいのは「決断」をすること
引っ越し自体は
そこまでむずかしいことじゃないんと思うんですが

母子家庭で
母親の過度な干渉を受けてきた子供が
唯一の身内と
育ってきた家を捨てる。

この決断がいかに難しいか。
それが伝わってくる作品です。

決断して行動した
ハミ山さんはマジですごい！